移動運用地の見つけ方

JJ1BBY blog

Logo

a Ham contester's blog

@JJ1BBY

カテゴリー別投稿一覧
コンテスト
移動運用
その他

最近の投稿
マルチ獲得地図
ctestwinのログファイル変換
JARL会員情報検索を自動化
レピーターリスト
アマチュア無線でのPPS対応PD電源の活用
第38回関東UHFコンテスト - ログサマリー提出局発表
16 February 2021

移動運用地の見つけ方

by JJ1BBY

TL;DR

常置場所のロケが抜群かタワー等の設備がない限り、なかなかコンテストでは入賞できません。閑散バンドや、県外参加が少ないロカコンでなんとか交信を重ねるか、2019の全市全郡のX1200のように、東京を台風が通過した直後などで、参加者が限られた中ですきを縫って入賞など僥倖もありますが、これは運次第です。
やはり伝搬のよい、実績のあるロケが特に50MHz以上のバンドでは決定的になります。オペや機材も影響しますが、勝敗を決する5割はロケ、そしてそのロケの確保が3割程です。

「コンテストの勝敗は無線技術じゃないの?」
特に430MHz以上や、私が主戦場にしている1200MHzでは、8割移動運用地の確保できまるといっても過言ではありません。

皆さんコンテストではどんな事が気になっているのかTwitterでのアンケート(コンテスト常連の各局、コンテストで他局を参考にしたい所は?)をとってみました。投稿現在ではまだ集計中ですが、「移動地やロケ、その選定方法」がトップです。

アンケートのグラフ

それでは私なりの移動運用地の見つけ方を紹介します。  

  1. 移動地候補の探し方
  2. 移動運用地の特定
  3. 見通しの確認
  4. ロケハン・テスト運用

移動候補地の探し方

移動対象としては、常置場所から自家用車や公共交通機関で到達できる範囲で探すことを前提にしています。 まずは、参加予定コンテスト前年の結果を見て、目標とするような入賞コンテスターのコールサインを控えます。コンテスト参加局の感想やサマリーなども公開されている場合は、参考になる情報があったりしますので、目を通しておきましょう。

コンテスターには得手不得手があり、得意なコンテストには何度も出ていることが多いです。コンテスターがBlogですべて公開していることもありますし、いくつかの情報は意図的に隠している場合もあります。
コンテスト運用を公開されているコンテスターのBlogは大いに参考にしましょう。大体の地名と写真から実際の運用地を特定することはそこまで難しくありません。

Tweetのやり取りなども見てみると大体の移動地、コンテストナンバーなどもわかります。Blog、Tweetには写真が含まれていることが多く、この写真が大きなヒントになります。
これ以外にも雑誌記事、特にきゅうあ~るえるクラブが毎年ハムフェアの出展にあわせて発行してきたコンテストガイドブック(通称CGB)は諸々参考になりますが、ドンピシャで細かい移動地情報が出ていることは少ないです。北海道遠征とか、沖縄遠征とかありますが。

最後に本人から聞くという手があります。これはTweetやBlogのコメント欄でもいいですが、コンテスト前後の通常交信で移動運用に関して聞けば思った以上に気軽に色々教えてくれると思います。コンテスト中であっても、気になる移動地のナンバーなどであれば、「今日はどちらへ移動ですか?」と、聞いてみましょう。「日の出町のXX山、第二展望台です」、など教えてくれたりします。

いずれの場合でも、コンテストにおいては移動地利用は先着優先で、遅れを取れば同じ移動地では運用に障害がでるため、別の移動地に変更しなければいけません。先着の方が寛容であれば、他バンドでの参加を許してくれるかもしれません。空中線を見て確認し、聞いてみましょう。このようにバッティングした場合別バンドででる機材とプランも用意しておくと柔軟性が上がります。

先輩コンテスターOMのお気に入り移動地を狙うのもいいですが、有名移動地でない場合あなたが見つけた方法も察しが付きます。ここは先輩コンテスターOMに筋を通しておいた方がいいかもしれません。
慣れてくると運用地の写真を見ただけでどこだか察しが付きます。小さなコミュニティなので、ちょっとした気遣いはしておきましょう。

移動候補地の特定

さて、気になる良さそうな候補地が見つかった場合、その多くは住所などまで絞り込めていないと思います。Tweetの写真から場所を特定するなどします。移動運用地の写真の特徴に合致するような場所をGoogle Mapのストリートビューなどで確認します。富士山やランドマークが写りこんでいたり、前後の記事やTweetでも絞り込むことができます。

およその場所や住所がわかっていれば、Google Mapなどで移動地の写真や地形を確認します。山などの場合はYamapなどの登山SNSで移動地の写真や、残雪等の情報を得ることができます。ポールの設置や固定に参考になる柵や杭、移動地のベンチの有無、広さなどがわかります。

車での移動の場合には、県の林道の通行止め状況等を確認し、現地までの道が通行可能か、冬季閉鎖中ではないかを確認します。WebやTwitterでも検索し、最近到達可能なのか実績を確認しましょう。

見通しの確認

移動地が特定出来たら、地図ソフトなどで見通しの確認を行います。

私はカシミール3Dに標高データを国土地理院からダウンロードして変換して使っています。
ここでは標高データの組み込みは省略します。(結構大変です。設定方法は検索して探してみてください。)

ピンク色の部分が見通しの部分です。コンテストのエリアをカバーしているでしょうか? マルチは十分とれそうでしょうか?他の移動候補地と比べて見通しはどうでしょうか?

私の移動候補地見通しマップコレクションの一部はこんな感じです。
image

ロケハン・テスト運用

場所が特定で、机上で見通しが確認できても、実際にその場所に立ってみないとコンテストで自分が運用できるかわからない場合もあります。練習がてら、実際に運用してみて飛びを確認してみましょう。

車からの半固定移動ならば、ラストコンビニや高速からのアプローチ、林道の通行状況などを確認したうえで、実際に移動運用に出かけましょう。同じエリアに他に好適な場所があるかもしれません、のんびりロケハン移動運用もいいものです。

担ぎ上げの場合には、登山口の駐車場事情や途中の登山道の状況やアプローチ時間、冬場であれば日の出日の入り時間も考慮にいれヘッデンなどの装備も忘れずに。重い無線装備を運べるか、できれば事前に登山して確認してみるべきです。


tags: RSS