移動運用装備 - 軽登山編

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20 February 2021

移動運用装備 - 軽登山編

by JJ1BBY

移動運用の様子

TL;DR

それでは、普段の移動運用の装備を簡単に紹介します。

装備はハンディ機にコリニアか、自作ツインデルタループ、もしくはハンディホイップです。
1200MHzとなると、RH770のような神ハンディホイップはないので、コリニアかツインデルタループになります。
手持ちだと430MHz以上に安定しませんので、空中線は固定したほうがいいです。
ツインデルタループ

空中線と固定方法

空中線 コリニアは同軸アンテナコリニア研究会の頒布をお願いしています。1200MHzではミリ単位の正確さが要求されます。
また、打ち上げ角の調整具合に秘伝がああり、山などで利用した場合に下方に伝搬が強いダウンチルトタイプなどを開発されています。
立山リピーターもこちらのコリニアを利用されているそうです。

実は2400MHzコリニアを自作してみましたが、測定器もなく、人も少なくてまだ試せていません。
なかなか、簡単な構造ですが、精度を含めてコツが必要なようで、お世話になっています。

コリニアアンテナは同軸ケーブルですので、クルクルとまとめて、持ち運びに便利です。
一方で棒状のアンテナではないので、何かしらに固定する必要があります。
一般的にはグラスロッドの竿などを使います。

これを太目のベルクロテープで支柱などに固定するか、ステーを3本張れるように工夫します。
自立 こちらは、グラスのパイプの上部に塩ビ管で竿を取り付けたものです。浅く刺さっているだけで、あまり安定感はないです。
塩ビ管に穴を開け、細引きを通して輪にして、ステーロープを固定できるようにしています。

その他に自立させる場合の補助として、竿立てとそれに合う太さの塩ビ管で細い竿を固定できるようにしました。
これだけだと自立は難しいかもしれませんが、補助として使うと、ベルクロで固定するまである程度安定していて作業も楽です。
竿立て こういった小物も、別のアンテナの支持などに使いまわせるようにしています。

写真の背後に映っているのが、ラミネート加工の「看板」です。登山客が多いところだと、『なんの調査?なにやってんの』から『バンドは何?免許切らしちゃってね、昔やってたんだよ』おじさんまで、登場します。
込み入っているときや交信中でも話しかけてこられる方もいらっしゃいますので、説明用の看板つくって、運用中は掲示しています。効果のほどはまだ謎です。

ハンディ機

TH-59 1200MHzといえば、現行のハンディ機はDJ-G7しかありません。定価62700円ですが、セールだと26000円くらいになります。
防水で3バンド、移動では使っている局が非常に多いです。文句なしといいたいとこですが、「耳が悪い」と、よく言われます。実際Sメータの振りは渋いです。
TH-59はSメーターは振りまくりですね。感度は比較できてないので、送信具合と含めて比較運用を行う予定です。
TH-59はたまにヤフオクで出品されていますので、それを狙うしかありません。端正な機械で、トランシーバーらしいフォルムで、大変気に入りました。

ログとり

PC 通常の交信だけなら、スマホか紙ログでまかなえます。
紙ログだとPCに打ち直すのに面倒だったり、誤記も多く、やめてしまいました。
今はUMPCといわれる、小さなPCを縦走以外には持っていきます。何台かもっていますが、お気に入りはGPD Pocket1です。重量は481g。これも少し古い機種ですが、ログ取りには十分です。

PCを使うとテーブルが必要になり、椅子も必要です。テーブルなどがある場所でもそういった既存設備を使うと、空中線や同軸の長さで配置の自由度が低下しますし、長時間占有するのも心苦しいので持参することが多いです。

このときは、Nコネの同軸切り替え機ももっていって、コリニアの段数比較をしました。コンテストでは必携ですが、普段は持っていきません。非常に重いので。

電源

PDモバイルバッテリー PCも持っていくとなると電源確保も必要になります。最近は無線家にもPD給電で12/15V確保できるシステムに認知が広がりました。一方で、ちょっとぼりすぎな、PDトリガーケーブルを販売しているところがあり、どうかなぁと思っています。
PDはType Cコネクタを使った規格で、モバイルバッテリー側のICと負荷側で通信を行い、必要な電圧をハンドシェイクするような仕掛けです。20V5Aまであります。iPhoneやPCもType Cで給電できます。一方で、無線で使う電源の配線ではこのハンドシェイクするIC(写真参照)をコネクタ部などに仕込んだ通称トリガーケーブルを利用することで、DCコネクタなどから給電する運用が多いと思います。

PDトリガー トリガーICは数百円でAliExpressから購入しています。
これをスミチューブ等で保護してケーブルに加工します。

PDケーブル 自作すれば500円とかからず、任意の電圧用がつくれます。
20000mAh級のデカバッテリーや、写真のような小型の10000mAh級のバッテリーを使い分けています。後者でも先日の関東UHFの6時間、PCとスマホに給電できました。

ただし、リグはIC-9700でしたので、さらに大きく、PDではなく13.8Vでるリチウムイオンバッテリーで運用しました。重装備の移動運用装備に関して別途記事にします。

収納

小物入れA4ケース ザックの中に入れたり、自宅での整理・保管などに、移動運用用やコリニア用など別に百均のA4ファイルケースを使っています。
数が増えたので、外から分別できるようにテプラを張っています。
留め具だけですので、重いものを入れるとピッチリ締まりません。こぼさないように気を付けましょう。

そして、これらを担ぎ上げるザックは山と道のMINIを愛用しています。
ザック

もう少し荷物が増えると、Hyperlight Mountain Gearのザックを使います。
HMG

どちらも、ULといわれる、軽量なトレッキング用で、夏場の山行に愛用しているものです。

コンテストでの運用

ここで紹介した装備で短時間のロカコンであれば、十分に勝負になります。
あと、あれば便利なものはCQマシンでしょうか。ハンディ機に繋ぐ工夫が必要になります。
ただ、CQマシンがなくても地声で呼び続ければいいわけでして、実際オール神奈川コンテストではCQマシンが不調で、呼び続けて優勝しています。

皆さんも是非移動運用されて、VUや1200MHzでも驚くほど飛ぶことを実感されてください。


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